土地探しの初めの初めの一歩。
長持ちする家 研究家 瀬崎です。
今回は長持ちする土地の話
土地といっても、今回は擁壁(ようへき)に囲まれた土地の話。
↓
擁壁は50年程で劣化が進んでいくと言われています。
ただ、直ちに危険と言うわけではありません。
しかし、中にはあきらかに危険な擁壁もありますので、その見分け方をお伝えします。
①擁壁の真ん中あたりが膨らんでいる。
②擁壁にひび割れが多く見える。(鉄筋コンクリート擁壁なら幅1㎜以上、石積み擁壁なら幅10㎜以上)
③擁壁と擁壁の継ぎ目が、2cm以上ずれている。
このあたりは、専門的な知識がなくても、気付ける範囲ですよね?
こういった擁壁に囲まれた土地を購入するのは、
慎重にプロの意見を聞いた方が賢明です。
ここでいうプロは利害関係のない建築士などです。
間違っても土地を勧めてる不動産業者に意見を求めてはいけませんよ。
心から信頼できる不動産業者なら、もちろん相談して下さってけっこうです。
もうひとつ、注意しておくといいのが、擁壁の水抜き穴の確認 。
土は水分を吸うと、膨張しますし、重くなります。
つまり土圧が大きくなります。
それを防ぐために、水抜き穴を設けて水を排出することが、絶対必要なのですが、
中には、全く水抜き穴から、水が出てきた跡がない擁壁が、けっこうあったりします。
水抜き穴の付近は、水が抜けやすいように、止水コンクリート呼ばれるコンクリートを施工して水の流れをつくったり、透水層とよばれる水を集める層をつくったりと、ようするに、
実はいろいろな手間がかかっています。
そこが、しっかりできていないと、穴は開いているけど、水は出てこないという
何の意味もない工事になってしまいます。
水抜き穴から水が出ていない擁壁は、当然、土圧を和らげる対処ができていないのですから、膨らんだり、ひび割れがいくリスクが高くなります。
中には、水抜き穴自体、ひとつも設置されていない とんでもない擁壁もありますので、
土地を買う前はしっかり確認して下さいね。
いくら建物の耐震性にこだわっても、地盤が悪ければ、何の意味もありません。
まずは、長持ちする家作りの初めの一歩、土地選びの知識をみにつけましょう。