長持ちする家の土地探し
長持ちする家 研究家 瀬崎です。
建てた後にお金がかからない家を建てるためには、
土地の形も実はかなり重要です。
そんな話をする不動産業者はまずいないと思いますので、
これから土地を探す方は必見の内容になります。
家を建てた後にかかる費用で、
建て方によって大きく差がでる部分は、
①メンテナンス費
②光熱費
この2つです。
当ブログでは、すでに何度もその事をお伝えしていますので、
今回は、そこはさらっと流しますね。
確認しておきたい方は、こちらの過去記事をどうぞ↓
・家を建てた10年後にかかるメンテナンス費は?
・木造住宅のベランダにFRP防水は不向き?
・風通しの良い家は、電気代に左右されない
・間取りを工夫して建てた後にかかるお金を下げる!
まず、メンテナンス費にかかわる土地選びから。
メンテナンス費で、大きな比重を占めるベランダ。
実は、ベランダを初めから作らずに、1Fに洗濯物を干せるように
計画することで、大きくメンテナンス費を削減できます。
将来的に、自分が高齢になった後の事を考えても、
1Fで洗濯物を干せるように家を建てることは、大変価値があります。
1Fに洗濯物を干す際に問題となってくるのがプライバシー確保です。
洗濯物が道路から丸見えでは、なかなか恥ずかくて干せない・・・
これを隠そうと思えば、それなりに外構などでお金がかかります。
しかし、土地自体が奥まっていて、
周囲を気にせず、洗濯物が自由に干せる土地だったら?
ベランダ設置費用と、それに伴う多額のメンテナンス費が必要のない土地だと言えます。
付け加えると、そういう奥まった土地は、土地自体の費用も安いので、狙い目です。
光熱費を削減するためには、自然の光や、太陽の熱をうまく活用することがポイントです。
いわゆるパッシブ的な要素を取りいれる手法です。
・冬は南面からの太陽熱を可能なかぎり取り込む。→暖房費削減
・夏は太陽の熱(特に西面)がなるべく部屋に入って来ないように遮蔽する。 →冷房費削減
これも土地と非常に関係があります。
南北に細長い建物より、東西に長細い建物を建てた方が、
温熱計算の数字上、圧倒的に有利なんですね。
とういうことは、当然、東西に長い土地を購入された方が、いいプランになりやすいです。
ここで、注意すべきことは方角です。
南向きの土地と書いてあっても、実際は、かなり東西に振っている場合があります。
そうなってくると、光熱費の削減率が悪くなりますので、本当に重要です。
理想を言えば、土地の形が長方形の方がいいですね。
土地の形が悪いと、どうしてもプランが長方形になりずらく、
凸凹した形状になってしまいます。
そうした場合、外気に触れる壁面が多くなるため、光熱費は高くなりますし、
面積が増える分、外壁のメンテナンス費もあがってしまいます。
下記は高さが1mで、同じ面積の建物です。↓
見て下さい。
同じ床面積なのに、外壁の面積が2㎡も違います。
これが、そのまま建てた後にかかる費用の差となります。
もし、あなたが、長持ちする家、光熱費のかからない家造りを希望されるなら、
土地探しの状態から、信頼できる設計者に相談する方が良いかと思います。