2階建ての間取りのアイデアはどうやって考えるの?を公開します。【一般的な二階建てのケース】
こんにちはクオホーム本田です。
今回は一般的に多い2階建ての間取りのアイデアを公開します。
住宅設計に関わって18年目で、今まで設計したお家は200棟を超えました。
良く聞かれるオーナー様からの素朴なご質問?疑問なのかな?
・間取りを自分で考えてみたい!
というお答えもあります。
今回は間取りのアイデアのコツを解説したいと思います。
ただし、、、
最終的にはやっぱりプロの設計士に任せること!
本田
やっぱりプロの意見は大切ですね
さとこさん
そこを踏まえた上で・・・・
・間取りをで重要なリビングについて
・間取りのアイデアで大切な【収納】の考え方
についてなどを少し解説して行きたいと思います。
今回の仮の家族構成はこんな感じで↓
条件敷地は45坪。東側道路
家族構成:4人家族
主人 35歳
奥様 34歳
長男 5歳
長女 2歳
希望の部屋数:1階にはリビング、ダイニング、キッチン、ウォークインクローゼット、水回り、収納は多く欲しい
2階:寝室、子ども部屋2つ。トイレは不要。WIC。バルコニーは不要
車は1台でもOK。小さくても良いので庭でプールが置けて子供が遊べるスペースがほしい。
仮に上記の条件でゾーニングを勧めていきたいと思います。
ちなみにバルコニー不要に関してはクオホームの個人的見解が入っています。
そうなんです、バルコニーはつけてないオーナーさんが多いです
本田
へーそうなんですね?と思われた方は下記ブログも合わせてお読み下さい。
2階建ての間取りのアイデアを公開します。【ゾーニングを考える】
今回は間取りを考える時に重要なゾーニングまでを解説していきます。
一番最初にする事は敷地環境を読み取りながらの【ゾーニング】をしていきます。
近隣環境を考えながら家の中に必要なスペースをどの位置に配置するのか?を
ざっくりとした【円】や【ゆるい四角】で示していきます。
近隣環境と隣家の状況や、方位、日当たり、風通し、敷地から見える風景などを確認しながらプライバーをどこで確保しておくかなどを事前に確認しておく必要があります。
間取りのアイデアを考える時に一緒に庭のスペースを検討しながら
まずは一番最初に考える事は【外部敷地のゾーニング】になります。
これが非常に大事になってきます。
今回の敷地条件は駐車場スペースの希望は1台なので、駐車スペースを確保しながら庭配置も一緒のゾーニングします。
この時には部屋の大きさや、細かい畳数などは気にせず配置する事が大切です。
このゾーニングパターンを自分の理想の生活動線や、家事動線を想像しながらまずは1階のゾーニングをから検討していきます。
パターン例1
パターン例2
パターン例3
パターン例4
このゾーニングをする時「建築家」「プロの設計士」さんは外観も3Dを
意識してゾーニングしていきます。
外観デザインのテイストも同時に3Dで想像しながら部屋を配置していきます。
外観や内観の全部のバランスを同時に想像しながら描き上げて行くのがプロです。
この辺りは長年の経験や、デザインセンスが必要になりますが(笑)
リビングの間取りのアイデア出しが重要になります。
このゾーニングを考える時のポイントは【リビング】の間取りのアイデアが重要になります。
リビングでの過ごし方を考える
家の中での生活を考えるとリビングにいる時間が一番長いと思いますのでリビングの間取りをどうやってアイデアを絞り出すか?が重要になります。
まずはリビングの中で一番大切なものをヒアリングします。
それがリビングでの【リビングでの過ごし方】です。
・ソファーでの生活をイメージしているのか?
・こたつを置きたいのか?
・何も置かずにすっきりとした生活をしたいのか?
リビングでの生活の仕方をしっかりとイメージしてゾーニングを考えます。
後は、キッチンの配置や、ダイニングテーブルの位置、リビングに階段を配置するのか?などをヒアリングしながら配置のアタリを付けていきます。
2階の間取りのアイデアを絞り出すためのゾーニング
2階の間取りのアイデア出しのゾーニングで注意する事は子供部屋の大きさと寝室との位置関係です。
ここはできる限り【子ども部屋】と【寝室】は離して設計する事が家族が仲良くなる秘訣でもあります。
・・・ここは深くはご説明しませんが、
子供部屋と寝室は隣同士より離れた位置に配置して上げる事が設計者としても考えている事です。
本田
他には子ども部屋の大きさには注意してあげます。
最近は大きくとる事は少なくってきて、4帖~4.5帖ぐらいでも十分だと考えています。
これは時代の流れもあります。
・子ども部屋を使う期間は本当に短い。中学生~高校生まで6年。大学入れると10年程度の可能性が高い
・子ども部屋を広くして居心地が良いと部屋にこもられるので親が心配になる
・子供のテレビ離れで部屋にテレビを置かなくなる。テレビを置いても薄型なので少スペースで置ける
など他にも色々ありますが、これらを筆頭とした理由により子ども部屋はめっきり小さくなりました。
その分しっかりと収納を増やしておく。また家の坪数そのものをコンパクトにまとめる事が生活整うと思います。
そんな事もイメージしながらゾーニングをしてみましょう。
ゾーニングの参考例
間取りのアイデア【収納を考える】
部屋の位置を決めると同時に今度は収納を配置していきます。
収納を決めるとの重要なポイントは今、持っている『物の量』です。
話はそれますが、少し余談を
本田
物を減らす事は先に考えておくはとても重要になります。
賃貸に住んでいる主婦の悩みの第一位は・・・・
なのでせっかく家を建てるのなら「とにかく収納は多く!」というのが一番多い要望ですね。
しかし、ここでも注意が必要です。
もちろん収納は多ければ多いほど便利ですし、困る事はありませんが、ただ問題となるのはやっぱり「建築コスト」ですよね。
収納が大きい=坪数が必要になる=価格が高くなるという事です。
お金が余っていて予算に限りがないというのならばよいのですがそんな方はなかなかいません。
なので最初にある程度の「荷物整理」をしておくことはオススメします。
・基本的には一年以上着てない服はもう着ない。
・一年以上空けてないよくわからないダンボールはもう要らない。 など。
最近流行りの【ミニマリスト】を意識してみましょう^^
こちらの本はかなりオススメです↓
※アマゾンより引用
間取りのアイデアでは収納が大事。では何をどこに?
収納での要望はこの2つ。
・1階に食品庫
・土間収納(シューズクローク)
この2つが欲しいという要望が多いです。
ではまずどの収納がどれくらいの大きさが必要なのか?
間取りのアイデア【食品庫】はどれくらいの大きさが必要?
食品庫は普段の買い物スタイルによります。
頻繁に買い物に行くことが多い。
すぐ近くに便利がスーパーがあるという立地や生活スタイルであればそれほど大きなスペースは不要かも知れませんね。棚のスペースで言うと奥行300幅700ぐらいあれば十分片付くと思います。
逆に、夫婦とも働きで買い物を週に1度で殆どが買い貯めするパターンだと先程の倍のスペースを確保するようにします。
奥行300幅1,400~1700ぐらいのスペースですね。必要最低限のスペースだと実際にはこれぐらいあれば十分事が足ります。
後は買い過ぎない様に普段から意識して気をつける事です。
間取りのアイデア【土間収納】(シューズクローク)の大きさは?
土間収納(シューズクローク)に関しては瀬崎がすでにブログで語っていますので是非こちらを参考にしてください。
2階建ての間取りのアイデアを考える時に一番重要な事をまとめると・・・
ここまでオーナー様と数回ヒアリングをして行きながらザーッとまとめて行くのが私の設計者としての役割になります。
ここで一番重要としている事は・・・・
家全体の坪数です。
何より一番大事なオーナー様の希望の総額を壊さないようにする事です。家の価格や家の質はすべて家の大きさで変わってきます。
考えていただくとわかるのですが↓
答えは簡単ですよね。
30坪2500万円>>>40坪2500万円
という事ですね。
小さい家が良いと言ってるわけではありません。
誤解しないでください。
家は無駄なくコンパクトに設計する。それが設計者としての優しさです。
本田
結果的に総額が安く収まる事もありますし、その分目に見える物を良くする事ができます。ちょっと豪華なお気に入りのキッチンや、塗り壁にしたり、床を無垢床に出来たり、質の良い家具を置く事が出来るかも知れません。
この4つは最低限最初の段階で意識して設計する事はめちゃ大切だと思いますよ。ご参考に。
さて、この4人家族の間取りの続きはまた次回に!
では、では。