サッシのグレードと光熱費の関係

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長持ちする家 研究家 瀬崎です。

今回は長持ちする 光熱費の話 サッシについての記事です。

シングルガラスより、ペアガラスの方が性能がいいこと。
普通のガラスよりLOW-eガラスの方が性能がいいこと。
アルミサッシより、樹脂サッシの方が性能がいいこと。

『なんとなくはわかるけど、どう違うのはよくわからない。』
そのような方が多いのではないでしょうか?

このサッシの性能はU値という数値で表されます。
U値が低いほど、断熱性能の高いサッシという事になります。

最近CMでよく流れているLIXILのサーモスは、断熱性能に優れていると宣伝していますが、
本当にそうなのかは、U値を調べてみればはっきりします。

クオホームのある兵庫県南西部では、アルミサッシ+LOW-eペアガラスという仕様が最も多く出ているようです。

LIXILのラインナップで行くと、DUO(デュオ)PGというシリーズになります。

実際は、窓の種類やサイズによって多少違いはあるのですが、DUO(デュオ)PGだと、
U値は、2.75

これがサーモスになると、
U値は、1.94

ぐらいまで下がります。

たしかに断熱性能の優れたサッシと言えます。

皆さんの知りたいところは、そんな数字の変化よりも、
『U値が良くなると、どれくらい光熱費に影響があるか』という事だと思いますので、
すべての窓の数値を積算しながら、それを合算していきます。

詳しい計算方法は、省略しますが、過去のクオホームのお客様の家をモデルとして、ざっくりシミュレーションして見ると、年間5,106円、光熱費が下がるという結果が出ました。

この価格差は、窓の数窓の種類窓の設置する方角によって、それぞれの家で変わってきます。

また、今後、間違いなく発生する電気料金の値上げにも影響されます。

当然、性能のいいサッシの方が価格も上ですので、何年で元が取れるかを計算しながら、サッシのグレードUPを検討するのがいいと思います。

このように、住んだ後にかかるお金というのは、窓一つとっても、家によって全然変わってきます。

それに加えて、建築会社によって、断熱材の素材、厚み、気密性などが、全く違いますので、
建てた後の光熱費は、驚く程違いがあります。

単純に坪単価で、その家が本当に安いか高いかを比較する事が、いかに難しい事かがおわかりかと思います。

当ブログでは、今後も、なるべく第3者的な立場で、家を比較する基準となる情報を発信していきますので、みなさんの家作りの成功のために、比較基準をひとつでも多く持ってもらいたいと考えています。

参考までに
日本で一番性能の高いサッシは、YKKのAPW330で、
U値が 1.17

今回のモデルケースで計算すると、LIXIL DUP(デュオ)PGより、
年間光熱費が8,654円下がりました。

さらに、外国製のサッシの中にはもっと性能の高いものもありますが、価格ももっとします。

最後にもう一度言っておきます。

どのサッシを選ぶのでもそうですが、費用対効果に見合うものかの判断が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  1. […] 最近ではオール樹脂サッシが少しづつではありますが、普及してきています。 リクシルでは「エルスター」「レガリス」YKKAPだと「APW330」「APW440」などですね。この辺りまでしておくと「良い選択」になります。※弊社推奨グレード(平成29年1月現在) […]

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