耐震性を高めるには「屋根は軽くする」のが鉄則。
長持ちする家 研究家 瀬﨑です。
地震に強い家にするためには、いろいろな方法がありますが、屋根を軽くして、建物の重心を下に持ってくるということが、簡単で有効です。
おきあがりこぼしを想像して下さい。
重心が下にあるので、いくら揺らしても、元の位置に戻ってきます。
この例は極端ですが、建物の考え方も基本的には同じです。
建築確認申請上も「重い屋根」か「軽い屋根」かで、必要とされる耐力壁の数が変わってきます。どういうことかと言いますと、屋根が重いと、地震の横揺れに対抗するための、壁がたくさんいるんですね。つまり、間取りに制約がかかるということです。
反対に、屋根が軽いと、間仕切り壁を少なくすることや、開口部を大きく取ることが可能になるため、間取りの自由度が増すんですね。
「大きなLDKに吹き抜けがあって、大きな窓から太陽の光が降り注いで、それでいて、地震にも強い家」、なんて理想を持っている方は、屋根は絶対に軽くする必要があります。
太陽光パネルを乗せたり、2階に浴室や、書庫などを計画するのも、すべて、重心が上にいくため、耐震性だけを考えるとあまりおすすめはできません。
でも、耐震性ばかり考えていると、希望した生活スタイルが実現できないなんてことにもなりますので、このあたりはバランスです。耐震性が下がった部分は、他で補えばいいのです。
補う方法はいろいろあります。
今回は屋根の話ですので、屋根を軽くする事で、耐震性能を高める方法をお話します。
一般的によく使われる屋根材として、
瓦
カラーベスト
ガリバリウム鋼板
の3つがあげられます。
この中で、一番人気のあるのは瓦です。
ですが、一番重いのは、この瓦なのです。
和瓦、洋瓦と種類がありますが、カラーベストや、鋼板屋根にはない、
あの凹凸に惹かれるのでしょうか?
それとも耐久性でしょうか?
実は、最近は、瓦でも軽い商品が発売されているのです。
クオホームでは、瓦を希望されるお客様には、必ずこの商品をお勧めしています。
本格的な和瓦 希望の方には、KMEW ROOGA(ルーガ)
その他の瓦 希望の方には 富士スレート エアルーフシリーズ
どちらの瓦も軽いため、確認申請上も、「軽い屋根」として申請が可能です。
そのため、必要とされる耐力壁の数も、通常の陶器瓦に比べて少なくすみ、間取りの自由度がアップします。
見た目も、陶器瓦とそれほど変わりがありません。
外観を気にされる方でも、安心してお薦めできます。
また、耐久性、耐候性にも大変優れていますし、価格も陶器瓦とそれほどかわりません。
本当におすすめです。
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