メーカーと工務店の基礎の違い

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長持ち住宅 研究家 瀬崎です。

今回は「基礎」について。

長持ちする家=地震に強い家 とお考えの方には特に基礎工事は重要な部分です。

文字通り、家の「基礎」にあたる部分ですので、ここがいいかげんでは、その後どんないい工事をしても、それは駄目な家です。

私は、大手ハウスメーカーの工事監督、ローコスト住宅の工事監督、両方の監督経験があります。

どっちの家がいいの?とよく聞かれますが、実は、どちらの家も中身はそれほど変わりません。

もちろん、断熱材のグレードや、サッシの性能など、あきらかに違うところはありますが、それは商品選定の問題で、ローコスト住宅でも同等のものを使用すれば、ほぼ同じものができます。

しかし、真似できないくらい違う部分がいくつかあります。

その中でも大きく違うのが、基礎工事の部分です。

ハウスメーカーの基礎工事の管理レベルは本当にすごいものでした。
これは単純にローコスト系の工務店が実行できるレベルではありません。

少し専門的な話になりますが、ハウスメーカーの指示により、
生コン車が持ってきた生コンのスランプ値が規定に満たない場合
プラントを出てから、生コン打設までの時間が、規定をオーバーした場合
いずれの場合でも、そのまま生コンをそっくりそのまま返品していました。

これは、現場監督が規定の数値を覚えていなければ、当然ですが指示できません。
そして何より、返品を指示するのはかなり勇気がいります。
(規定を満たしていないコンクリートだから、お客様から見れば当然のことなのですが、数十年前は平気でコンクリートを水で薄めていた業界ですので・・・)

私もハウスメーカーの監督をしていた時は、
生コンの横流しの監視や、打継ぎ時間の計測バイブレータ挿入の間隔と時間の確認と、コンクリート打設日は、ほぼ一日中つきっきりでした。
精神的にも、体力的にもぐったりしていた事を思い出します。

当然、それだけ経費がかかりますので、住宅価格はあがってくるのですが、お客様の立場からしすれば、ここは納得のコストUPではないでしょうか?
そこのハウスメーカーは、しっかり管理している分、品質もすばらしい基礎ができています。

ローコスト系の工務店で、経費や、人員の問題もあり、なかなかここまでの管理をしているところは少ないはずです。

解決策として、基礎業者のレベルを監督の管理レベルに近づけるように勉強会などを開いて、
対応しているところが一般的です。
この場合は、基礎業者に工事監督の代わりに管理をしてもらい、管理上重要なポイントだけを、工事監督が確認するという流れになります。

お客様から頂くコストを下げるという意味では、私も、おおむねこのやり方には賛成です。

ただ、実際のところは、勉強会を開いても、親方だけが理解して、子方職人までそれが行きわたらないという問題があります。 実際、現場で作業している時間が長いのは、子方職人のほうだという事が、さらに問題を大きくしています。
また、 「基礎工事」は、重要な管理ポイントが多すぎて、基礎業者さんだけに、任せられる部分が少ないというのが私の意見です。
もし、何かあった場合に、非常に手直しが難しい部分でもありますしね。

そこで、クオホームでは、プレキャスト基礎、もしくはタイトモールド工法という、2種類の基礎を
推奨しています。

「プレキャスト基礎」は、工場で基礎を作ってきて現場で組み立てるという工法
「タイトモールド工法」は、大変特殊な基礎で、専属の監督が常駐する工法

それぞれ特徴があるのですが、共通しているのは、

工事監督が逐一チェックしなくても、
また、経験の浅い職人が中に混じっていても、

基礎の品質が安定しているという点です。

私は、過去に、少なくとも2度、基礎の重大クレームを起こしそうになった経験があります。

たまたま、嫌な予感がして、基礎現場を確認しにいったら、職人さんが、基礎の通りを910㎜間違えて鉄筋を組んでいた事や、通りどころか建物の配置自体を1m北に間違えて鉄筋を組んでいた事がありました。

もし、あのままコンクリートが打ちこまれていたらと想像すると今でもぞっとします。

そのような経験から、今は、基礎工事の管理に、非常に力を入れて取り組んでおります。

前述した2つの基礎工法ですが、お客様のご予算の問題や、敷地の形状によって、採用できない場合もあります。

その場合は、クオホームでも、いわゆる一般的なべた基礎工法で、施工します。
(いくつかは、それでもこだわっている部分がありますが・・・)

当然、「基礎現場の工事管理」を、工事監督でもある私の行動予定の最優先事項にしています。

あらためてお伝えしますが、それほど、基礎工事の現場管理というものを重要な部分だと
考えています。

そのことを、みなさんにも知って頂きたく、定期的に、基礎工事の見学会も開催しています。

年明け早々も、プレキャスト基礎の見学会を準備中です。

それまで待てない方には、二つの工法の資料請求をして下さい。

・プレキャスト基礎工法
・タイトモールド工法

資料に目を通してから、実際現場を見れば、理解がいっそう深まります。

 

※2017.12現在この工法は弊社では施工しておりません。ご注意下さい。

 

お電話でも、メールからでもお問い合わせください。
電話 0120-072-780
メール sezaki@quohome.com

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