和室から洋室へリフォームするにはどうすれば良い?注意点やメリット・デメリットなど
リフォームについて考える、クオホームの本田です。
時代の流れに伴い、和室から洋室へリフォームしたいという場面も出てくることはあるのではないでしょうか。
例えばフルリフォームを検討していて、今ある和室は洋室にしたいという人や、おばあちゃんが使っていた和室を洋室の子供部屋に変えたいといったケースなど。
和室から洋室へリフォームするには、費用が数万円〜100万円以上かかります。
そこで今回は、和室から洋室へリフォームするときの費用感やメリット・デメリットを、施工内容や注意点を交えて解説します。
リフォームの際の参考にしてください。
和室から洋室へリフォームするメリット5つ
和室から洋室へのリフォームを検討している方は、リフォームすることでどのようなメリット・デメリットがあるのか確認しておきましょう。
和室から洋室へリフォームするメリットは、次の5つです。
- 掃除がしやすくなる
- 重い家具を置ける
- メンテナンス費用を軽減できる
- 模様替えがしやすくなる
- バリアフリーにできる
それぞれのメリットを確認して、和室を洋室へリフォームすべきか検討してみましょう。
1.掃除がしやすくなる
和室から洋室へリフォームした場合、掃除がしやすくなります。
和室は畳をほうきで掃き、布で乾拭きする掃除を日頃からおこなわなければなりません。さらに、吸湿性が高くダニやカビが発生しやすいため、定期的に天日干しをする手間がかかります。
しかし洋室の場合は、フローリングを掃除機やフローリング用ワイパーによる掃除で完了し、和室に比べて掃除の手間が少ないです。
ダニやカビが発生する心配も少なく、液体をこぼした際にも簡単に拭き掃除で処理できるので、生活がしやすくなります。
2.重い家具を置ける
和室から洋室へリフォームした場合、重い家具を置けるようになります。和室に重い家具を置いた場合は、畳が凹みやすく跡が残りやすいです。
部屋にベッドやテレビ台・テーブルや椅子を置きたい方は、和室で暮らすと畳に跡を残してしまいます。
そこで和室から洋室へリフォームすると、畳がフローリングへ替わるため重い家具を置いても床が凹みません。
現在の家具は洋室へ対応しているものが多く、ベッドやテレビ台を設置してもフローリングが傷みにくいです。
3.メンテナンス費用を軽減できる
和室にある畳や襖・障子は、定期的にメンテナンスをする必要があります。畳は年に2回程度は天日干しをする必要があり、襖も色あせてくるため襖紙を張り替えなければなりません。
障子は和紙を張り替えるだけでなく、枠が経年劣化や太陽光で変色するため定期メンテナンスが求められます。
和室は定期メンテナンスにコストがかかるため、洋室へリフォームした場合、費用を節約できます。
洋室であればドアやフローリングをメンテナンスする手間がなく、日常的に掃除するだけで十分です。
メンテナンス費用を節約して掃除の手間を軽減したい方は、和室から洋室へのリフォームを検討しましょう。
4.模様替えがしやすくなる
和室から洋室へリフォームするメリットは、模様替えがしやすくなることです。
現代つくられている家具は洋室に合うものが多く、和室より洋室の方がインテリアコーディネートをしやすくなります。
また家具を動かす際にも畳よりフローリングの方が、床を傷つけにくく移動させやすいです。
和室から洋室へリフォームして、気軽に模様替えをおこなってみましょう。
5.バリアフリーにできる
和室から洋室へリフォームにするメリットは、バリアフリーにしやすいことです。
車椅子で移動する際に床が畳だと傷つけてしまうので、フローリングの方が向いています。また、手すりを取り付ける際にも和室より洋室の方が合いやすいです。
布団よりベッドの方が起き上がりやすく体の負担が少ないため、和室より洋室の方がバリアフリーに適しています。
和室から洋室へリフォームするデメリット3つ
和室から洋室へリフォームする際には、メリットだけでなくデメリットも確認しておきましょう。
和室から洋室へリフォームにするデメリットは、次の通りです。
- 足元が冷えやすくなる
- 生活音が響きやすくなる
- リフォーム費用・期間がかかる
それぞれのデメリットを解説しますので、和室から洋室へリフォームしていいのか再度考えてみましょう。
足元が冷えやすくなる
和室から洋室へリフォームするデメリットは、足元が冷えやすくなることです。フローリングは足元が冷えやすく、冬場には寒さを感じることが多いでしょう。
畳であれば快適に過ごせた季節でも、フローリングへ替えたことで寒さを感じる機会が増えます。
そのため、洋室へリフォームする際には家の断熱性・気密性を重視しておきましょう。断熱性・気密性の高い家に住めば、フローリングであっても外気の影響を受けにくく、寒さを感じにくいです。
和室から洋室へリフォームする際には、足元が冷えやすくなることを理解して対策しておいてください。
生活音が響きやすくなる
和室から洋室へリフォームするデメリットは、足音や生活音が響きやすくなることです。
畳は吸音性があり足音や生活音を響きにくくする効果があります。しかし、フローリングは足音が響きやすいため、遮音性を高める工夫が必要です。
ペットや小さい子供がいる家庭では生活音を抑えるため、防音・遮音性が高い家へリフォームすることをおすすめします。
防音・遮音性が高い家へリフォームすると、和室から洋室へリフォームして生活音が響きやすくなるデメリットを解消できます。
リフォーム費用・期間がかかる
和室から洋室へリフォームするためには、お金と時間がかかります。
洋室で生活したいからといって簡単にリフォームできるものではなく、予算とライフスタイルに合わせたリフォーム計画が必要です。
和室を洋室へリフォームしている期間は部屋が使えなくなるので、リフォーム費用と合わせて施工期間を確認しておきましょう。
和室から洋室へリフォームするために、どれだけのリフォーム費用と期間が必要か事前に把握しておくことが大切です。
和室から洋室へリフォームする際の施工内容
和室から洋室へリフォームするメリット・デメリットを把握した後は、具体的にどのようなリフォームをおこなうのか施工内容を確認しておきましょう。
和室から洋室へリフォームするために、次の施工内容が必要です。
- 畳をフローリングやクッションフロアへ替える
- 天井と壁をクロスへ替える
- 襖をドアに替える
- 障子をカーテンへ替える
- 押入れをクローゼットへ替える
リフォームをする際にはどのように施工するのか、内容を確認しておいてください。
畳をフローリングやクッションフロアへ替える
和室から洋室へリフォームするために、床を張り替えます。
畳からフローリングやクッションフロアへ替えることで、和のテイストをなくして洋室に合う床へ変更しましょう。
畳を剥がした後にフローリング材を張りますが、畳とフローリングでは厚みが異なるため下地を張る必要があります。
また、床をフローリングかクッションフロアのどちらへ張り替えるかで、リフォーム費用が異なるため希望と予算をすり合わせて最適な床材を選択してください。
真壁から大壁へ替える
和室から洋室へリフォームするために、壁を替えなければなりません。
和室は真壁という柱や梁を室内に露出させる工法で施工されていますが、洋室は大壁という柱や梁を壁内に隠す工法を採用します。
そのため、
和室から洋室へリフォームする際には真壁から大壁へ替える工事が必要です。真壁から大壁に替えることで、断熱性・耐震性を高めてシンプルな内装で部屋を広く見せられます。
真壁と大壁の違いがわからない人は、「大壁と真壁の違い」を詳しく解説した下の記事を参考にしてください。
襖をドアに替える
和室から洋室へリフォームする際に、襖をドアに替える工事が必要です。
襖から引き戸に替える際は大掛かりな工事は必要なく、最小限のコストで施工できます。
しかし、襖から開き戸に替える際は隣室や面している部分の段差を埋めなければならず、大掛かりな工事が必要です。
襖からドアに替えるリフォームは、どのようなドアを取り付けるのかで工事費用・期間が変わります。
障子をカーテンへ替える
和室から洋室へリフォームするために、障子をカーテンへ替えましょう。
カーテンを取り付けるだけならカーテンレールを設置すればリフォームが完了しますが、部屋の快適さを求めるなら窓ガラスを取り替えてください。
断熱・気密性の高い窓ガラスに替えたり窓枠ごとリフォームしたりと、大掛かりな工事が必要な場合は施工費用が高くなります。
押入れをクローゼットへ替える
和室から洋室へリフォームする最後の仕上げとして、押入れをクローゼットへ替えましょう。
押入れの襖を撤去し扉材を取り付けた後、仕切り板やパイプハンガーを設置してクローゼットへリフォームします。
なお、押入れをウォークインクローゼットへ替える場合は、大掛かりな工事が必要なので施工費用が高くなりやすいです。
和室から洋室へリフォームする際の費用目安
和室から洋室へリフォームする際に、どれくらいの費用が必要なのか目安を把握しておきましょう。
参考として、6〜8畳の和室を洋室へリフォームする際の費用目安を紹介します。
リフォーム内容 | 費用目安 |
畳をフローリングやクッションフロアへ替える | 8万〜35万円 |
天井と壁をクロスへ替える | 10〜30万円 |
襖をドアや替える | 3万〜20万円 |
障子をカーテンへ替える | 10万〜20万円 |
押入れをクローゼットへ替える | 15万〜50万円 |
和室全体を洋室へ替える | 30万〜100万円 |
和室から洋室へ全体的にリフォームする際は、30万〜100万円ほどかかります。リフォーム費用は、部屋の面積や設備のグレードによって大きく変わるため、あくまで参考程度にしてください。
詳しい費用目安は、業者へ見積もり依頼をして確認しましょう。
和室から洋室へリフォームする際の注意点
和室から洋室へリフォームする際は、次の注意点を確認しておいてください。
- 気密断熱性を高める
- 壁内の白蟻・腐食対策をする
- 防音対策をする
- 賃貸の場合は規約を確認する
リフォームをおこなう際には、完工後に後悔しないよう事前に注意点を確認しておくことが大切です。
注意点を確認してから、和室を洋室へリフォームしてください。
気密断熱性を高める
和室を洋室へリフォームして後悔しないために、気密断熱性を高めておきましょう。
畳からフローリングに替えることで足元が冷えやすくなるため、気密断熱性を高めて予防してください。
気密断熱性を高めておくと、外気温の影響を受けにくく寒い冬場でも足元が冷えにくく生活しやすいです。
和室から洋室へリフォームすると冷えやすくなるので、気密断熱性が高い部屋へリフォームしましょう。
壁内の白蟻・腐食対策をする
和室から洋室へリフォームすると、真壁から大壁へ替える必要があります。
真壁であれば柱や梁が露出しているため、湿気や白蟻の被害を目視で確認でき早期発見が可能です。
しかし、大壁は柱や梁が壁内に埋まっているため、白蟻や湿気による腐食を発見できず気づいたときには手遅れになってしまいます。
真壁から大壁へリフォームする際には、壁内の白蟻・腐食対策をしておきましょう。詳しい大壁の白蟻・腐食対策については、下記の記事で解説していますのでリフォーム前に確認しておいてください
防音対策をする
和室から洋室へリフォームすると、フローリングになるため足音や生活音が響きやすくなります。
そのため、防音対策をして近隣住民との騒音トラブルを防ぐ必要も出てくるケースも。
特にマンションなど集合住宅の場合は、足音や生活音で近隣トラブルへ発展しやすいので注意してください。
防音床材を設置したり吸音材を導入したりと、生活音を響かせない工夫を施しましょう。
賃貸の場合は規約を確認する
持ち家の場合は自由にリフォームをして問題ありませんが、賃貸の場合は規約を確認しておいてください。
賃貸は物件を貸してもらう契約なので、勝手に和室を洋室に替えるリフォームは許可されないケースが多いです。
リフォーム自体が禁止されているケースや、リフォームをしてもいいが退去時に原状回復が求められるケースがあるので、リフォームを実践する前に賃貸契約の規約を確認しておきましょう。
規約を読んでもわからない場合は、賃貸を管理している不動産業者に相談してみてください。
和室から洋室へリフォームする際はクオホームへご相談ください!
和室から洋室へリフォームすると、掃除がしやすくなったり模様替えがしやすくなったりと、さまざまなメリットが得られます。
反面、畳からフローリングへ替えることで、足元が冷えやすくなったり足音が響きやすくなったりとデメリットもあるので要注意です。
和室から洋室へリフォームすることで生じるデメリットは、気密断熱性を高めて壁内の白蟻・腐食対策をおこなうことで予防してみてください。
姫路エリアで和室から洋室へのリフォームを検討している方は、クオホームに相談してください。
クオホームは姫路エリアで、気密断熱性に特化した「長持ちする家」を提供しています。
大壁の白蟻・腐食対策をしたリフォームもできますので、真壁から大壁へ替える際も安心です。
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