リフォームの塗装について思う事・・・
長持ちする家 研究家 瀬﨑です。
今回は、塗装の話です。
最近、リフォームの問い合わせが、けっこうあります。
塗装についても、よく質問されるので、ブログ発信することにしました。
質問で多いのが、
「クオホームで塗装したらいくらぐらいなのか?」
「業者に見積もりを取ったら○○円だったけど、どう思います?」など、価格に対するものです。
なかなか答えるのが難しい質問で、いつも困っているのですが、
通常は、高級な塗料を使えば、それなりに値段はあがります。
安く抑えるためには、塗料のグレードを落とすしかないのですが、使っている塗料が同じでも、
業者によって驚くほど値段が違うのが、この塗装工事の怖いところです。
安さを売りにしている業者は、様々な方法で、価格を安くする工夫(皮肉です。)をしています。
・3回塗らなくてはいけないところを2回しか塗らない
・塗りやすいところ、見えるところしか塗らない
・養生が雑、細かいところまで養生しない
・塗料をシンナーで必要以上に薄めて使う
もちろん全ての業者ではありません。一部の業者です。
まさに、安かろう、悪かろうですね。
チラシや、見積もりの値段だけで、業者を選ぶと、このような業者を選んでしまうことがあります。
結果はこうなります。
すぐに色がとれてしまったり、仕上がりがなんとなく悪かったり・・・
見積もり書を見る時に、『何回塗り』の見積もりなのかは、必ず確認しておいた方がいいです。
忘れずに契約書にも記載してもらう事ですね。
上記4項目の当然守られるべき、基本的な事をクリアできる業者を選んだ上で、
次に、塗料のグレードを決めましょう。
塗料もかなりの種類が出ています。
アクリル系、シリコン系、ウレタン系、フッ素系
さらに、付加価値を持ったものもあります。
遮熱・光触媒・防汚・ナノテク・・・
これらについては、また、個別に詳しく記事にしますので、
塗料別の性能については、ここでは省略します。
早い話、単純に、高価な塗料を選んでもらえれば、それだけメンテナンス時期が、
長くなると思ってもらえばいいです。 高い=長持ち です。
そこで重要なのが、メンテナンス時期をいつ持ってくるかをあなたが決める事です。
それが、使用する塗料のグレードを判断する材料になります。
10年後に、改築や、引っ越しする可能性が高い場合、シリコンや、フッ素などの高耐久な塗料を使う必要があるのか?
老朽化が進んだ家だと、次の塗装メンテナンス時期より先に、白蟻被害や、地盤沈下などの影響で、建物の構造体のメンテナンスを先に行う必要がでてくるのではないか?
屋根があと15年は持ちそうなので、外壁塗装も15年もつシリコン樹脂を使用し、次のメンテナンス時に、屋根と一緒に再メンテナンスすることにしよう。
この考え方が大事なんです。
リフォームの場合、
「長持ちさせる必要があるのか?」
という視点で、判断することも重要だと思っています。
ここが新築と少し違うところです。