「エコボロン」に惹かれて NO2

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長持ちする家 研究家 瀬崎です。

今回は、長持ちする構造材について

前回に続き、防蟻材「エコボロン」についてお話します。

まずは、前回のブログをお読みでない方は、一読を

前回ブログ記事 「エコボロン」に惹かれて← クリック

ブログのタイトル通り「エコボロン」に惹かれていたので、 大阪から担当者に来てもらい、商品の詳しい説明を受けました。

いくら商品が良くても、施工が悪いと意味がありませんので、施工体制を特に確認したかったのですが、まず、いきなり 残念な回答を頂きました。

「エコボロン」は材料支給のみで、施工は、工事店だという事です。

聞くと、ほとんどの工事店では、大工さんが、施工しているそうです。

手荒なコストダウン手法に思えてなりません・・・・

 

下記のエコボロン保証規定(6)を見て下さい。

6) エコボロン®
PRO が施工されていない木質系の材料や部位、および施工の不備に起因するシロアリの被害の場合(※施工が行き届いていない箇所(木口面など)から侵入された場合や、エコボロン®PRO 処理量の不足している箇所から侵入された場合など)

「エコボロン」を塗っていないところが原因で白蟻の被害があっても、一切保証されないという事が明記されています。

まあ、当たり前のことです。

しかし、原因が大工さんの施工忘れにあったからといって、その責任を個人の大工さんにすべて押し付けるわけにはいきません。

そのような重要な工事を大工さんに任せた工事店の責任です。 

間違いなく、保証が完璧に確保されるようにエコボロンを施工していくためには、職人教育、品質管理に、かなり本腰をいれなくてはなりません。

構造体の最も重要な部分です。

ここでの、妥協、失敗は許されません。

そう思うと、そもそも防蟻処理が本職ではない大工さんに本当に任せていい仕事なのか疑問です。

 

施工忘れが多い箇所=重要管理部分

土台継手部分

土台裏側

この2箇所は本当に要注意。

土台敷きは、雨が降ると、原則工事不可なので、大工さんも早く土台を敷き終えて、ブルーシートで養生できるように急いでいます。

こういう時は、うっかり施工忘れが生じやすいところでもあるので、やはり「エコボロン」の施工を大工さんにお願いするのは、リスクが高いと感じます。

例えば、しっかり、防蟻処理の重要性を認識した自社社員(自社大工でも可)が施工を行える体制が整っている工事会社であれば、検討の余地は十分あります。

では、クオホームとしてはどうなのかというと・・・・

人件費や、管理費、防蟻処理、防腐処理の品質の精度、コストなど、総合的に考えて、現在、推奨仕様としている加圧注入」を選択する方が、私たちにとっても、お客様にとっても上だと判断しましたので、今回、エコボロンの採用は見送ることにしました。

また、様々な状況の変化により、変わる事もあるかもしれませんが、これが現時点での回答です。

 

 

 

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