「エコボロン」に惹かれて・・・

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長持ちする家 研究家 瀬崎です。

今回は長持ちする構造材の話。

以前の記事で、「クオホームでは、柱に加圧注入材を使用することを推奨している」とお伝えしました。

以前の記事 「長持ちする一条工務店の柱」

今でも、それは変わらないのですが、一般の建築会社が採用しているような防腐・防蟻剤の現場散布に比べて、どうしてもコストUPしてしまうところがあり、構造材を長持ちさせる性能を
保ちながらコストを抑える方法をいろいろ検討していました。

その中で、現在、代案として検討しているものがあります。
まだ、正式に採用を決めたわけではないのですが、かなり期待しています。

商品名を先に言うと、

「エコボロン」といいます。

自然素材を主に扱っている建築会社では、すでに採用しているところもありますので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

HPから抜粋

上部のHP資料の内に、ある農薬処理した薬剤の効果の年数に注目して下さい。

実は、5年くらいしか持たないのです。

建築会社の防蟻保証は、5年~10年が一般的ですが、保証がついているから安心とは言えません。

その保証は、どこがしているのか?

防蟻施工会社なのか?建築会社なのか?保険会社なのか?

5年、10年後、本当に安心できる保証といえるのか?

保証どうこうより、白蟻が出ない事が、最も重要なはずです。

保証期間が切れると、床下にもぐって薬剤を再び散布するのが通常の方法です。

しかし、家が完成してからでは、壁の中に隠れてしまった(構造上、非常に重要であるはずの)柱や筋違いには、薬剤を散布する事はできません。

少し考えれば誰でもわかることです。

5年程度しか持たない薬剤の効き目に頼る防蟻対策は、非常にリスクが高いのです。

そのために、

・白蟻がよりつきにくい、ヒノキやヒバなどの柱・土台を使う
・半永久的に防蟻・防腐効果が持続する加圧注入した柱を使う 

これらの選択をすることは、家を長持ちさせようと思えば、自然な選択です。

そこに、第3の選択肢として、加わって来るかもしれないのが、今回紹介した「エコボロン」なんです。

「蒸発しなくて、効果が半永久的」
「安全性も高い」

性能は問題ありません。

価格面でも、クオホームでは、特別な仕入れルートを持っていますので、一般の工務店より、安く施工することが可能です。

唯一の問題点は、「エコボロン」が「現場施工」というところです。

いくら素晴らしい性能であっても、きちんとした施工がなされなければ、何の意味もありません。

実は、この「エコボロン」、少し前までは、(社)日本木材保存協会で、認可されていない薬剤でした。(決して性能が悪いという理由ではなく、古い慣習です・・・)

そのため、劣化対策3という基準をクリアできず、長期優良住宅や、フラット35を使った住宅では採用できず、それほど広まることもなかったのです。

しかし、2011年9月5日、認可された事で、急速に業界内で需要が高まってきています。

こういう時によくあるのが、「職人不足」「施工品質の低下」です。

「エコボロン」が、現段階で、そうではないとは言い切れません。

施工品質への取り組みをしっかり確認して、本当に問題がないと確信できた場合は、
クオホーム推奨仕様として、採用したいと思います。

また、正式に決まった際には、このブログにて報告いたします。

「エコボロンに惹かれて 2」に続く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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