綺麗な工事現場を保つことのメリット

この記事を書いている人 - WRITER -

長持ちする家 研究家 瀬崎です。

今回は、長持ちする耐震の話。

耐震等級と呼ばれる公的な指標が作られてから、
「耐震等級3ですか?」
と、聞かれる事は増えましたが、

柱は何寸ですか?
すじかいは何本入っていますか?

などの質問は
めっきり少なくなりました。

柱がいくら太かろうが、
すじかいが大量に入っていようが、
耐震等級が1しか達成できなければ、
耐震性能は高くありません。

この事を理解される方が増えてきたので、
柱の太さや筋違の数など
断片的な質問をしても意味がない事に
気付いたのだと思います。

計算された耐震等級どおりに、
性能を発揮するためには、
確実な施工が重要になってきます。

・接合金物の正しい選定。
・ビスの本数、種類。
・構造用合板の釘ピッチ、埋め込み深さ。

これらは、現場の大工さんと工事監督が、
ひとつひとつチェックしていくしかありません。

きちんと管理されているかの目安になるのが、
「現場の綺麗さ。」

私も工事管理して20年近くになりますが、
整理整頓の行き届いていない現場は、
金物の取り付け忘れが、間違いなく多い
という印象を持っています。

現場の整理整頓は大変重要です。

綺麗な現場は検査もスムーズに行なえ、
検査精度が各段にあがります。

なので、現場清掃と、品質向上は、
一見関係がないようですが、
実は非常に密接した関係にあります。

いくら緻密に耐震検討していても、
金物一つ設置忘れるだけで、
ほとんど意味がなくなってしまいます。

そういう意味で、耐震金物のチェック作業は
本当に重要な工程になりますので、
その重要性をわかっている業者に
仕事を依頼する事が 大前提です。

義務化と言っていい保険会社の金物検査を
第3者機関の金物検査と言って、
いかにも、公平で、厳しい検査を受けているように
広告宣伝する会社は多いですが、
その保険会社の金物検査は
実際は、拍子抜けするくらい、簡易な検査で終わります。

とても、その検査だけで次の工程に移れるほどの
検査レベルではない事を知っておいて下さい。

話をまとめます。

耐震性能に優れた建物を建てるには

・耐震性能を計算する
・金物検査をしっかり行う
・検査精度を上げるため現場を綺麗にする

この3つが重要です。

気になる建築会社が見つかりましたら、
このあたりの話も担当者としてみて、
探ってみてください。

スペックを比較しまくるよりも、ずっと効率よく
理想の建築会社選びに近づけることと思います。

過去記事も参考に
地震が起こった時に初めてわかる、「本当に地震に強い家」とは?

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

人気記事Top3 - Popular Posts -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です