防腐・防蟻材の現場塗布について
長持ちする家 研究家 瀬崎です。
木造住宅では、建築基準法施行令で、
筋違い及び土台のうち、地面から1m以内の部には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。
と定められています。
つまり、土台部分だけ防腐・防蟻処理するだけでは、駄目だと言う事です。
最近主流になっているのは、土台部分(土台・大引き)は、工場で薬剤をあらかじめ注入したものを使用し、柱、筋違等は、棟上げ後、薬剤を散布する流れです。
少数ですが、土台、大引き等の薬剤処理を現場しているところがありますが、やはり、ヒューマンエラーや、施工性の悪さからおすすめできません。
土台の薬剤処理に終日立ち会っている工事監督も少ないと思いますので、ここは、工場で処理してくる方が、間違いがないでしょう。
今回、お話したいのが、土台より上の部分です。
最近では、構造用合板をすじかいの代わりに使用する事が多くなってきています。
筋違の代わりですから、当然、この構造用合板にも薬剤処理をする必要があります。
ここで、重要になってくるのが、薬剤を散布するタイミングです。
柱の外周面に、薬剤を散布する前に、構造用合板を貼ってしまうと、外周面に散布できなくなってしまいます。
正しく施工するためには、まず構造用合板を貼る前に柱の外周面に散布し、同時に一回部分に施工する構造用合板にも散布するという手順が必要になります。
これは、かなり作業性が悪いため、実際、この通り施工できていない会社も多いのではないかと推測されます。
第3者機関のチェックでは、ここはほぼノーチェックで進みますので、誰も指摘することなく工事は進んで行ってしまいます。
やはり、土台部分と同じで、柱や筋違、構造用合板も、すでに薬剤処理が終わったものを工場から仕入れて使用し、現場で散布するという工程を省くことが、確実な施工につながります。
人に頼る部分、管理が必要な部分を少なくすることが、結局は、確実な施工への近道なのかなと思います。
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