長持ちする塗り壁 徹底比較 「ジョリパット」編
長持ちする家 研究家 瀬崎です。
今回は長持ちする外壁 塗り壁 『ジョリパット』についてお話します。
ジョリパットとは、内外装に使える、装飾性塗材、いわゆる「塗り壁」で、
アイカ工業 というキッチンパネルなどの不燃化粧板でも広いシェアを持つ会社が
販売しています。
日本での実績は長く、最近でこそ、様々な 塗り壁が使われるようになりましたが、少し前なら、塗り壁=ジョリパッドといった具合でした。
そのため、今日でも非常に多くの工務店・設計事務所が採用しています。
ジョリパッドが好まれる理由は、
・手頃な価格
・耐候性(色褪せのしにくさ)
・防汚性(よごれにくさ)
・ひびわれの少なさ
・カラーバリエーションや、仕上げ方法などの多彩さ
・通気工法に対応
などがあげられます。
これだけなら、HPを見れば誰でもわかりますので、もう少し突っ込んだ情報をお伝えしますね。
価格は、塗り壁の中では、安いといえるでしょう。
ブランドイメージが良いので、価格は抑えたいけど、あまり聞いたことのない塗り壁は使うのが怖いという方にはおすすめです。
品質もしっかりしているし、メーカー対応もいいです。
次に、耐候性ですが、「そとん壁」や、「カルクウォール」のように、素材そのもの色ではなく、顔料を混ぜて色をつけているので、色褪せしていきます。
条件にもよりますが、15年~20年くらいで、色が薄くなってくるのではと予想されます。
あくまで美観上の問題が大きいのですが、将来的な塗替えコストはかかるということを念頭に置いて下さい。
汚れには比較的強いです。
親水性が高いため、雨で汚れを流し落すことができます。
さらに、汚れが目立ちにくい色を選べば、より美観を保つことが可能になります。
ひびわれは非常に少ないです。
弾性が強く、ねばりがあるので、下地の動きに追随できます。
モエン大壁工法という、無地のサイディングの上部に施工する方法をとれば、よりクラックは少なくなります。
その反面、パテ痩せという、下地のジョイント部分のパテが少しやせて小さくなり、目立ってくるという事があります。
また、 左右のジョイント部分のクラックには、保証を付けているのにもかかわらず、上下のジョイント部分は、免責を謳っていますので、この部分が弱点なのは間違いありません。
上下のジョイント部分の施工は、特に丁寧に処理するよう心掛けるべきです。
いっその事、幕板を施工して隠してしまうという方法もあります。
幕板が、外観上、嫌じゃない方には長持ちアクセントとして、お勧めです。
カラーバリエーションは「塗り壁」の中で、ダントツに多く、『人とは変わった色にしたい』『ヨーロッパの住宅のような派手なパステルカラーにしたい』という方には、うってつけです。
通気工法に対応しているのも魅力です。
長期優良住宅申請や、フラット35のローンを借りる際には、通気工法で施工していることが条件です。
「塗り壁」の種類によっては、通気工法にするために、本来必要のないコストがかかる場合が、あるのですが、この「ジョリパッド モエン大壁工法」は、非常に安価で、機能的な施工をする事ができます。
これは、建築主だけでなく、施工者にとっても非常に扱いやすいというメリットです。
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