誰もが知りたい断熱材 ここだけの話。アイシネン編
長持ちする家 研究家 瀬﨑です。
誰もが知りたい断熱材 ここだけの話。 アイシネン編です。
まず、アイシネンという断熱材をご存知でしょうか?
アイシネンは、軟質ウレタンに分類される、現場発泡施工の断熱材です。
見た目には、硬質ウレタンフォームに非常に似ています。
関連資料
誰もが知りたい断熱材 ここだけの話 硬質ウレタンフォーム編
ですので、硬質ウレタンフォームの長所である
・細かい部分まできっちり施工できる
・気密性が高い
・熱橋部分をしっかり断熱できる
・躯体の動きに追随できる
という点はもちろんそのまま受け継いでいます。
これから先はプラスアルファの部分をお話します。
アイシネン資料より抜粋
・1986年に「*R2000基準」を達成しています。
・販売実績は北米で20年以上、日本でも今年で13年となります。
・気密・断熱・防音を1つの素材で実現できる
・地球環境に配慮した商品である
・躯体内結露しない
・性能劣化しない
・室内空気室を汚染しない
・自己消化性素材である
・水に強い
・専門教育を受けた認定資格者が施工する
*R2000基準とは、
R2000とは、断熱と気密が高いレベルで構成された、カナダの住宅基準のこと。
「紀元2000年までに全ての住宅の外壁の断熱性能をR-20以上にして、家庭で消費する暖房費を1/4以下にしよう」という、カナダのエネルギー省が1990年に開発したのが「R2000住宅」です。「R2000基準」という言い方もあります。
各部位の断熱性能をカナダではR(熱貫流抵抗)値で表し、日本ではK(熱貫流率)値で表現します。また、カナダではフィート、日本ではメートル単位であるため、日本流にいえば、全ての外壁のK値を0.244以下にしようとするものです。
省エネ性や換気システムなどにも対応し、北方系住宅の国際基準のひとつになっています。
アイシネンの資料ですので、当然といっては当然なのですが、硬質ウレタンフォームにはないアイシネンの優位性をアピールしています。
しかし、こうした多くの比較DATEで多いのが、他の商品の悪い部分だけを集めてくるという手法です。
実際、硬質ウレタンフォームでも、フォームライトSLや、アクアフォームは、
アイシネンが優位性をうたっている多くの部分をクリアしています。
クリア箇所
・気密・断熱・防音を1つの素材で実現できる
・地球環境に配慮した商品である
・躯体内結露しない
・性能劣化は少ない
・室内空気室を汚染しない
・自己消化性素材である
・水に強い
では、実際に違うのはどこなのか?
それは、実績と、保証です。
これまでに、積み上げた施工実績は、それだけ多くのノウハウを所持していると言う事です。
だからこそ、発泡系断熱材で、唯一「生涯品質保証制度」を実施する事ができているのです。
それだけ商品に自信を持っているという裏付けです。
アイシネンが優れた断熱材だという点に異論はありません。
あとは性能と価格のバランスです。
アイシネンは、フォームライトSLの約2倍の費用がかかります。
35坪の家で、およそ35万円ほどの価格差があります。
これをどう捉えるかです。
*補足 アイシネンの防音性能は、アクアフォームや、フォームライトSlに比べ非常に高いものです。セルローズファイバーには及びませんが、防音・遮音効果も十分期待できます。
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