一軒家の寿命は何年?長持ちする家を建てるコツを教えます
クオホームの本田です。
新築で建てた一軒家が何年後まで住めるのか、寿命を知っていますか?
住宅の築年数を気にする方は多いですが、一軒家の寿命を知らない方も多いのではないでしょうか。
家の寿命を知っておけば、資産運用や老後の計画などライフプランが大きく変わります。
弊社クオホームでは、お客様が長く愛用できる住まいづくりを心がけており、家づくりに関する記事も何度か出させていただきました。
今回、これから一軒家を建てる方や現在住んでいる家の運用方法を検討している方向けに、一軒家の寿命について詳しく解説していきます。
家の耐久年数や耐久性などをふまえて、一軒家の寿命を把握しておくことで今後の生活に役立てられます。最後まで読んで参考にしてみてください。
また時間がある方は、家の寿命を長持ちさせるために「長持ちする外壁」を紹介した動画を見ていただけると幸いです。
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一軒家の寿命は何年?
一軒家の寿命がどれくらいあるのか、設計段階で正しく把握することはできません。
なぜなら、家の寿命とは新築何年まで人が住めるのかを判断する指標だからです。
新築何年まで人が住めるのかは、天候や使用頻度・メンテナンスによって異なります。
そのため、一軒家の寿命はあくまで目安となる指標であり、明確に「新築何年で家が壊れる」と明言できません。
あくまで一般的に新築何年ほどで人が住めなくなるのか、目安となる築年数を「家の寿命」と言います。
一軒家の寿命について理解を深めて、できるだけ長持ちする家を建ててみてください。
一軒家の平均寿命は30年説
一軒家の平均寿命は約30年ほどと言われています。また、一般的に一軒家の平均寿命と言われる30年という築年数は、木造建築の住宅が解体されるまでの年月のことです。
日本は古くから木造建築で一軒家を建築しており、「家の寿命=30年」を目安にしてきました。
鉄骨建築の一軒家は、平均30年〜50年ほどが寿命の目安とされています。
実際は30年以上取り壊されず人が住んでいる一軒家もありますので、家の寿命はあくまで目安として覚えておきましょう。
住宅構造によって寿命が異なる。80年もつ木造住宅も
一軒家の寿命は住宅構造によって異なります。
なぜなら、木造建築より鉄骨造の一軒家の方が劣化しにくく、長持ちする性質があるからです。
一軒家の寿命は30年とされていますが、住宅構造によって寿命が変わるため住宅建築の際には構造を考慮しておきましょう。
構造別の家の寿命は、次の通りです。
住宅構造 | 寿命目安 |
木造構造 | 30年〜80年 |
鉄骨構造 | 30年〜60年 |
鉄筋コンクリート構造 | 40年〜90年 |
耐用年数と耐久年数の違い
家の寿命には耐用年数と耐久年数の2種類があります。
それぞれの違いを確認して、家の寿命について理解を深めておきましょう。
耐用年数とは
耐用年数とは、家の資産価値が無くなるまでの年数のこと。
家は新築物件の方が価値があり、築年数が経過するごとに資産価値が減少します。
つまり、耐用年数は売却する際の指標となる「家の資産価値の寿命」のことです。
売却する際の参考として、構造別の家の耐用年数を確認しておきましょう。
住宅構造 | 耐用年数 |
木造・合成樹脂造の家 | 22年 |
木骨モルタル造の家 | 20年 |
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造の家 | 47年 |
れんが造・石造・ブロック造の家 | 38年 |
参考:国税庁|主な減価償却資産の耐用年数(建物/建物附属設備)
住宅構造によって、新築何年まで資産価値があるか耐用年数が異なります。
耐久年数とは
耐久年数とは耐久性が確保できるまでの築年数のこと。つまり、住宅が老朽化によって人が住めなくなるまでの物理的な寿命のことです。
家の寿命を考える際には、耐用年数と耐久年数の違いを理解しておきましょう。
一軒家の寿命を延ばすコツ
家を建てる際には、できるだけ長持ちする家を建てるべきです。
自分や家族が購入した一軒家に住む場合も、手放して売却する場合も寿命が長い方がいいでしょう。
せっかく家を建てるなら、寿命を延ばすコツを押さえて長持ちさせてみてください。
一軒家の寿命を延ばすコツは、次の通りです。
- 日常の掃除を徹底する
- 定期メンテナンスや修繕を行う
- 間取り変更ができる家を建てる
- 耐震・耐火性能が高い家を建てる
住宅購入を検討している方や住んでいる家を長持ちさせたい方は、それぞれのコツを押さえておきましょう。
日常の掃除を徹底する
一軒家の寿命を延ばすコツは、日常の掃除を徹底することです。
日常生活の掃除をこまめに行うことで、一軒家の寿命を延ばすことができます。
特に注意しておくべきポイントは、外回りと水回りです。
外回りは天候によって老朽化しやすく、外壁が劣化すれば一軒家の寿命が短くなります。外壁のひび割れや雨どいのつまりや劣化がないかを確認しながら家の外回りを掃除しておきましょう。
水回りはカビやサビにより、劣化しやすい箇所です。水回りの設備が故障しないように、こまめに掃除してカビやサビを取り除いておきましょう。
また、フローリングにワックスがけを行うことで、傷や汚れを防いで劣化を防げます。
家を長持ちさせたい方は、日常の掃除を徹底して、一軒家の寿命を延ばしてみてください。
定期メンテナンスや修繕を行う
掃除だけでなく定期メンテナンスや修繕を行わないと、一軒家の寿命を延ばせません。
外回りの外壁にひび割れがある場合は、掃除ではなく修繕が必要です。
老朽化により家の外壁や設備が故障・破損している場合は、修繕リフォームを行って原状回復に努めましょう。
家の不具合を早期に対応することで、修繕費用を最小限に抑えることができます。
フローリングにきしみやたわみはないか、扉はきしんだり開閉しにくかったりしないかなど、日常生活で老朽化を感じる箇所がないか確認しておいてください。
特に水回りや外回りは劣化しやすい箇所なので、定期メンテナンスを行っておくことが大切です。
定期メンテナンスや修繕を行って、できるだけ家を長持ちさせましょう。
間取り変更ができる家を建てる
一軒家の寿命を延ばすコツは、間取り変更ができる家を建てることです。
家によっては構造自体が変更できないため、間取りを変えられない物件があります。
若い頃は階段の上り下りが苦にならなくても、老後の生活ではフラットな平屋に住みたくなる方は珍しくありません。
他にも子どもがいる期間は子ども部屋を確保したくても、子どもが巣立って夫婦2人の生活になった場合、部屋数を減らして広い部屋が欲しいと思うこともあるでしょう。
このように長い人生では家族構成やライフスタイルの変化から、間取りを変更したくなる時があります。
間取り変更ができる家を建てておけば、ライフスタイルの変化に伴いバリアフリー化や間取り変更ができるので、長く家に住むことができるでしょう。
建築段階から長期間住むことを考慮した設計をしておけば、一軒家の寿命をできるだけ長く延ばせます。
耐震・耐火性能が高い家を建てる
一軒家の寿命を延ばすコツは、耐震・耐火性能が高い家を建てることです。
地震大国である日本では、いつ地震がきて家に被害が生じるか予測できません。
長期間、住むことを予定していた家が震災によって破損・倒壊してしまうと、人生設計が狂ってしまうでしょう。
耐震性能に優れた家を建てておくことで、震災による被害を最小限に抑えることができます。
また、耐火性能が高い家を建てておけば、万が一の火災時に被害を最小限に抑えることができるため安心です。
合わせて天災などの被害に手厚い保証がある保険に加入しておけば、万が一の事態に対応できます。
家を建てる際には耐震・耐火性能が高い家を建てて、一軒家の寿命を延ばしてみましょう。
「耐震等級はどこに書いてある?調べ方や重要性、震度との関係について」をお読みください。
一軒家の寿命が近づいた時の対処法
一軒家の寿命をできるだけ延ばそうと、工夫をこらしてもいつかは住めなくなる時が来ます。
一軒家の寿命が近づいた時に、どうすればいいのか対処を悩んでしまう方も多いでしょう。
長く住んだ家の寿命が近づいた時の対処法を確認しておきましょう。
一軒家の寿命が近づいた時の対処法は、次の通りです。
- 全面リフォームを行う
- 建て替えを行う
- 売却をする
それぞれ詳しく解説します。
全面リフォームを行う
一軒家の寿命が近づいた時の対処法として、全面リフォームがおすすめです。
全面リフォームとはスケルトンリフォームとも呼ばれる柱や梁を除く家全体をリフォームすること。
全面リフォームでは、構造自体を壊すことはありませんが、設備や外装を全てリフォームする方法です。
一部を修繕リフォームするのではなく、家全体の設備・間取りをリフォームすることで、老朽化した部分を修繕して一軒家の寿命を延命できます。
また、リフォームで耐震性を高めることで、より地震に強く長持ちする家に生まれ変わります。
愛着がある家をそのまま残して、新しく綺麗になった家に住めるのでおすすめの対処法です。
しかし、構造自体に修繕が必要な場合は、リフォーム費用が高額になる可能性があるので注意しましょう。
建て替えを行う
全面リフォームを検討してもリフォーム費用が高額だったり、構造自体に問題があったりと、現実的に対処できないケースもあります。
そんな時は、思い切って基礎部分まで取り壊して、建て替えを行いましょう。
建て替えをすれば、土地を買い直さなくても新しい家が手に入ります。
家の全容は変わりますが周辺施設や住所は変わらず、ライフスタイルに大きな影響を与えないので、住み慣れた土地で継続して暮らせて安心です。
建て替えを機に、より住みやすい間取りや構造にリノベーションできるので、新しいライフスタイルに合った家を建ててみてください。
また、建て替えのメリットとして
より耐震性・断熱性にすぐれた家を建てることができます。
まだ20年30年、今の土地に住む予定があるなら、より快適に過ごせる家を建てるという選択肢を取るのも良いでしょう。
耐震性や断熱性に関する法律・基準も変わってきていますから。
しかし建て替えには高額な費用がかかり、新しい一軒家を建てるまでの期間、仮住まいを用意しなければいけません。
建て替えを行う際には、工務店やハウスメーカーに相談して資産計画や建築計画を立ててみましょう。
売却をする
寿命が近づいた一軒家は、思い切って売却の検討もいいかもしれません。
老後の夫婦や、一人で住んでいて誰も後継者がいない場合におすすめです。
もう住むことができない家を所有していても、固定資産税や都市計画税など余分な出費が増えるだけです。
家の価値は耐用年数によって変動します。つまり、築年数が古くなるほど売却益が低くなってしまうということです。
一軒家に住めなくなる寿命が来る前に、早めの売却を検討してみてください。
寿命が来た一軒家は売却できる?
一軒家の寿命が近づいたから売却を検討しても、「寿命が来た一軒家を売却できるのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
寿命が近い、寿命がすでに来た家でも売却することは可能です。
ただ寿命が来た家は、すでに耐用年数を過ぎていて資産価値がほとんどない可能性もあります。
寿命が来た一軒家を売却する際には、家を建てた時の購入費用より圧倒的に低い売却価格になる可能性を考慮しておきましょう。
詳しくは、不動産会社に売却査定を依頼することで見積もりを出してもらえます。
不動産会社に見積もりを依頼する際には、できるだけ複数の会社に依頼して比較検討してみてください。
リフォーム費用や売却費用はどうやって調べる?
一軒家の寿命が近づいた時に対処しようと、リフォームや売却を検討しても費用が分からないと困ってしまうでしょう。
売却費用は先程説明した通り、不動産会社に査定を依頼すれば見積もりを出してもらえます。
リフォーム費用は工務店などリフォームを依頼する会社に、査定を依頼してみてください。
また、不動産会社と同じくリフォーム会社もできるだけ複数の会社に見積もりを依頼して、比較検討することをおすすめします。
リフォーム会社を選ぶ際に、見積もりの安さだけで決めてしまうと後悔するかもしれないので要注意です。
見積もりに含まれない諸費用が後々発生したり、技術が至らず満足のいくリフォームができない可能性があります。
リフォーム会社を選ぶ際には、実績と口コミ・担当者の対応などさまざまな観点から「この会社に任せたい!」と信用できる会社を選びましょう。
姫路で耐久性に優れた家を建てる&建て替えするなら
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
弊社クオホームは、兵庫県姫路市で施工担当をしている工務店です。
クオホームは「長持ちする家」をコンセプトに、できるだけお客様が長期間愛用できる家を施工致します。
耐久・耐震性能を充実させ、間取り変更ができる家を施工可能です。
姫路エリアで長持ちする一軒家を建てたい方は、弊社クオホームにお問い合わせください。
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